教職員の心身の健康が維持される職場環境の整備は喫緊の課題です。長時間労働など教職員の職場環境は厳しく、そのことが教員不足の一因と考えております。特に沖縄県については、精神疾患で一か月以上の病気休職に入る教職員の割合は14年連続全国一という深刻な現状が続いている状況です。
教職の魅力向上のためには、学校職場がウェルビーイングな場であること、つまり、安心・安全、そして信頼に満ちた場であることが求められます。そのような学校職場を実現するためには、教職員のメンタルヘルス対策の整備も重要になります。しかしメンタル疾患で病気休職を取得する教員は高止まりを続けています。
そういった状況を打破するため教職員のメンタルヘルス強化策の検討を、文部科学省との連携・協議を進めながら、(株)メンタルヘルステクノロジーズ社と共に教職員のメンタルヘルスプロジェクトを立ち上げました。
今回のシンポジウムでは、病気休職者を減らし、働く人にとってウェルビーイングな場にするために効果的な組織マネジメントや労働安全衛生体制の運用を進めている民間企業の先進事例を紹介するとともに、学校職場向けにカスタマイズするポイントを明らかにすることを目的としています。
皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。