Mental Health Technologies Co.Ltd

RECRUIT

SPECIAL TALK SESSIONS #1MHTへの理解が進む、スペシャルトーク

刀禰 真之介Tone, Sinnosuke

株式会社メンタルヘルステクノロジーズ/
株式会社Avenir/株式会社ヘルスケアDX 代表取締役社長
株式会社明照会労働衛生コンサルタント事務所/株式会社タスクフォース 取締役

平野 正雄Hirano, Masao

経営コンサルタント・実業家
株式会社Avenir 取締役
早稲田大学 商学学術院教授
東京大学大学院 非常勤講師
ビジネスモデル学会 会長

求められるのは、誰もが納得のいく解決の手腕














  • 平野
    産業界では、「健康経営」や「ウェルビーイング」という概念が重要視されるようになってきています。しかし一方で、メンタルヘルスに悩まされている社員は多く、企業の10%以上がそれを原因に社員を失ったり、長期休職に追い込まれたり、というデータもあります。いまやメンタルヘルスは、企業や社会にとって非常に重大なテーマと言えそうです。
    刀禰
    私がメンタルヘルスに着目したのは、会社を創業したころ、ある社員がこころに不調を訴えたことがきっかけでした。当時は「そういう人もいるのかな」という程度だったんですが、精神科医の方々に「どうしたら病まないのか」と問うてみても、明確な回答は得られなかった。そこで、日本の精神領域の医療は、あまり予防に焦点が当てられていないことに気付いたんです。
  • 平野
    そこで産業医に注目された。
    刀禰
    そう、それがひとつのきっかけです。もうひとつ、いま言えるのは、メンタルは「ゼロ・イチ」のようにはっきりしたものではないということ。コロナ禍において、WHOは全世界の20%程が精神疾患にかかる可能性があるとしましたが、実際に調査してみると、心療内科や精神科に通いながら仕事を続けている方がかなりいらっしゃることが分かってきたんです。
    平野
    企業にとって人材は最大の資本。社員の方々が良好な状態で仕事や生活が続けられる状況をつくりだすことは、社会的観点からも、極めて重要な営みと言えます。


















  • 刀禰
    精神を病んでしまうことは普通にあり得ること。それをぼくも含めた企業のリーダーたちは十分に理解したうえで、企業全体の幸せを追求しなくてはなりません。でなければ、幸せも、もちろん生産性も付いてこないでしょう。最近ぼくが着目しているのは、セーフティネットをいかにしっかりと機能させるか、ということ。実は、それがウェルビーイングのもっともベーシックな部分であり、それを世間、とりわけリーダー層に認識してもらいたいと考えています。
    平野
    メンタルヘルステクノロジーズに参画してもらえる、特にリーダーの方たちは、重大な社会的課題の解決に直接関わりつつ、ビジネスパーソンとしての経験を積みながら、企業の成長に携わり、自身も成長していくことができますね。
  • 刀禰
    当社には、いわゆる金融マンの出身が多いのですが、そういう方々が積極的に活躍できる土壌をつくっていきたいと考えています。もちろん経済的なリターンは重要ですが、その先にあるのが幸せとは限らない。ヘルスケア領域では、自分の会社だけが儲かればいいという発想は通用しないので、ステークホルダーの方々に納得いただけるような課題解決能力が求められると思います。共に走りながらグループを大きく成長させ、結果として大きな報酬が得られるようなしくみが理想的ですね。
    平野
    ステークホルダーには、政府、役所、医療サービスの提供者、企業、社員、家族と幅が広い。それらステークホルダーとの良好な関係を保ちながら、大きな社会課題を解決していく。とても魅力的な仕事だと思います。最後に、今後のビジョンについて教えてください。





  • 刀禰
    2020年代前半にかけて、メンタルヘルスや産業保健の領域については一定の形にできたと思っています。今後は、ヘルスケアを中心にしながらも、それ以外のメディカル分野への展開を、その後はアジアを中心としたグローバル展開の構想を抱いてます。誰もがこころに不調をきたして不思議ではない時代です。これまでの先進国の病態を踏まえると、東南アジアなどでも必ずメンタルヘルスの問題が噴出するはずです。そこへ向けて、20年代後半には、しっかりとしたポジショニングを確立しておきたい。そして、社会復帰率の高いセーフティネットを構築したうえで、我々がもっている様々な機能をうまく最適化させて、海外展開できればと考えています。

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