Mental Health Technologies Co.Ltd

RECRUIT

SPECIAL TALK SESSIONS #2MHTへの理解が進む、スペシャルトーク

小倉 行雄Ogura, Yukio

医師・産業医
株式会社メンタルヘルステクノロジーズ 取締役
株式会社明照会労働衛生コンサルタント事務所 代表取締役
医療法人社団明照会 理事長

平野 正雄Hirano, Masao

経営コンサルタント・実業家
株式会社Avenir 取締役
早稲田大学 商学学術院教授
東京大学大学院 非常勤講師
ビジネスモデル学会 会長

企業寄り、医療寄り、両者に欠けたピースを埋める























  • 平野
    小倉先生が代表を務める明照会労働衛生コンサルタント事務所は、愛知県を中心に産業医による企業の健康サポートを行っているわけですが、同社は2022年12月にメンタルヘルステクノロジーズ・グループに参画することになりましたね。どのような背景があったのでしょうか。
    小倉
    私は父の代から産業医として勤めてきました。より企業に寄り添った活動ができるよう2010年には法人化し、規模を大きくしようとがんばってきたわけですが、産業医まかせで現場を変えていくには限界があると考えるようになりました。産業医の周りの環境を変えたり、トータルなパッケージングによる効率的な運営ができないかと。しかし、経済的なバックグラウンドを考慮すると、やりたくてもやれないこともありました。
  • 平野
    そんなときにメンタルヘルステクノロジーズとの出会いがあったわけですね。
    小倉
    同じ価値観をもって事業に臨み、加えて規模感もあるメンタルヘルステクノロジーズは、タッグを組むのに最適な企業と感じました。私はどうしても医師の立場からものを見がちなので、企業側から産業医を見るという視点が足りていないことは従前より感じていました。その点、今回の提携によって、企業寄り、医療寄りのそれぞれに足りないピースが埋められたように思います。様々なサービスがパッケージ化されていることで、既存のクライアントにはプラスアルファのサービスが提供できるし、新規開拓においても差別化が図れるようになりました。およそ1年が経過しましたが、スタッフもなじみ、非常にいい状況にあります。




















  • 平野
    メンタルヘルステクノロジーズには刀禰社長をはじめ、ファンド出身者やコンサルなど、多彩なリーダーがいますが、その方々との関係性は?
    小倉
    メディカル寄りの部門を立ち上げるにあたっては、私なりの主張や意見が言いやすい場がつくられていくことを、この1年間で目の当たりにしてきました。逆に、医療側に立っていると気付かないような指摘をいただくこともあり、「そんな物事の見方があったか」と勉強にもなります。目指すところは同じですし、新たな価値観が生まれることにわくわくしています。
    平野
    産業医には、小さなスケールで活動しているプレイヤーも多いですが、その方々との合従連衡のような連携の可能性は?
  • 小倉
    一人で開業医をやっていると、本当に井の中の蛙で、周りがどうしているか分からなければ、全体のオペレーションの効率性すらも分からない状態。みんなが手探りなので、我々がひとつのスタンダードを示し、積極的に情報発信することで連携を可能にしていきたいという思いはあります。
    平野
    サービスの範囲が広がることで、医療の質を高めていくことができるのでは?
    小倉
    コロナ禍で健康の価値が再認識されるとともに、「予防」の重要性を再認識した医師も多々います。そんなタイミングだからこそ、我々が率先して何かしらのアクションを起こすのは、医療に携わる者としての責務と言えるかもしれません。














  • 平野
    医療従事者だけでなく、企業との連携によって、メディカルサービスに新しい価値が生まれる。小倉先生は、それを明照会とメンタルヘルステクノロジーズにおいて実践されているわけですね。
    小倉
    メンタルヘルスを不調にする要因のひとつに「仕事」があります。ビジネス系のスタッフがいることで、医師も会社の業務などの背景を理解したうえで、より適切な医療行為を行える。また、会社側には改善のためのフィードバックもできる。そのメリットはたいへん大きいと思います。私はいま、新たな立ち位置で楽しく仕事をさせていただいているので、私たちの考え方そのものをもっと発信していきたい。そんな気持ちにあふれています。

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