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メンタルヘルス 2021.06.10

上司が注意するべき、部下の反応

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上司が注意するべき、部下の反応

「勤怠の乱れ」「悪い情報が上がってこない」に注意

出典:写真AC



私の会社の顧問で産業医の三宅琢医師は、職場で部下のメンタルヘルス不調が最も端的に現れるのは、勤怠だと指摘します。

メンタルヘルス不調によって「なんとなくやる気が出ない」「からだが重だるい」といった症状が続くと、遅刻や早退が増えてきます。
仕事の効率が落ちることで、業務量は変わらないのに残業時間が増えるケースもあるといいます。

そのうちに「夜に寝付けず、朝起きられない」となると遅刻・欠勤が続くようになります。単なる疲労や風邪などの体調不良で、少し休めば回復するようであればいいのですが、はっきりした理由もなく遅刻や欠勤を繰り返すようになると、状況は深刻と思ったほうがいいということです。

このほかに私の経験からは、上司と部下では報告・連絡・相談というやりとりが日常的にありますが、そこで情報、特に悪い情報が全く上がってこないというのも、一つのメンタルヘルス不調のサインだと感じています。

多くの事業を抱えていれば進捗が遅れているもの、成果が今一つのもの、クライアントに不満がありそうなど、何かしら気がかりなことは常にあるものです。

そうしたことを訪ねても「特に問題ないです」といった返事しか返ってこないのは、上司に何か言われるのにもう耐えられないというギリギリの状態か、すでに思考停止してしまって課題に向き合えなくなっているか、どちらかだという気がします。

目立った遅刻などがなくても、声をかけても反応などが乏しい、周りの人と目を合わそうとしない、最低限の返事しかしない、そういう態度が何週間も続くようであれば、危険信号ととらえるべきです。

休職に至るフローを理解しておく



もともと心身ともに健康だった部下が、職場でのストレスにより、心の不調・心の病になって休職に至るまでには、必ず一定のプロセスがあります。

心臓や脳血管の病気であれば、昨日まで元気そのものだった人が突然倒れて・・・ということはありますが、メンタルヘルスに関しては、昨日まで元気だった人が今日になって激しい不調で休職、ということは基本的にありません。

まず残業の増加や仕事上のミスなど、強いストレスとなる「出来事(トリガー)」があり、次に何らかの「予兆」が現れます。
口数が少なくなったとか、表情が硬くなった、昼食に誘っても応じないなど、症状というほどでもないちょっとした変化です。

そしてその後もストレスが解消されなければ、頭痛などの体調不良を訴える、遅刻・欠勤が増えたときの「経度症状」が現れ。やがて朝に起きられず出社できないという「重度症状」を経て、ついには「休職」という流れになります。

このプロセスには、少なくとも数か月 長ければ半年から1~2年ほどの時間がかかります。 この流れのどこかで部下本人や上司、産業保健スタッフなどが適切なケアをすることができれば、休職は防ぐことができるのです。

次は『企業のメンタルヘルス対策』についてご紹介いたします。

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企業のメンタルヘルス対策

部下のストレスコントロール




出典:写真AC

言ってみれば、企業のメンタルヘルス対策とは、「部下のストレスコントロール」です。
ストレスコントロールの第一は、ストレスの元となるような状況を見直し、改善していくことです。
長時間労働や過重労働があるなら見直し、コンプライアンスを守るというのが基本中の基本です。それが部下を大切にしているというメッセージにもなります。



さらに、働く人一人ひとりが意欲をもてる仕事の質屋量の見極めや、適正な評価、上司と部下のコミュニケーションといった要素も重要になります。



第二は、部下のストレスが高まっている状況を早く察知し、「早期発見・早期ケア」につなげること。これは年に1回、ストレスチェックを実施すればいいということではありません。
日常的に上司は部下の健康を気遣い、部下も心身の健康状態を知り、不調が深刻にならないうちに食い止める、ということです。



そのためには、産業医や専門家の力を借りて、上司や部下がそれぞれの立場で心の健康について正しい知識を持つことも必要です。
また、仕事にまつわる不安やストレスについて部下が相談できる窓口を設けるのも有効な対策になります。



そして、ストレスコントロールの第三は、部下がメンタルヘルス不調により休職が必要になったときに、本人にも職場にも負担が少なくスムーズな休職・復職を実現するため、必要な体制を構築することです。



こうした対策の詳細については第5章で説明しますが、いずれも組織として取り組むことで、部下のストレスコントロールは可能になります。



表面からは見えない人の「心」や「ストレス」は扱いずらく難しいと思ってしマイがちです。
しかしメンタルヘルス不調の起こるメカニズムや、不調から休職に至る流れを理解しておけば、そこから手を打つべきポイントも見えてきます。



次は『メンタルヘルス不調をよぶ、注意したい局面』についてご紹介いたします。

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次回は「上司が注意するべき、部下の反応」についてご紹介いたします。

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この記事の監修


 


株式会社Avenir
代表取締役 刀禰真之介

株式会社メンタルヘルステクノロジーズ代表取締役。
デロイトトーマツコンサルティング株式会社(現アビームコンサルティング)、UFJつばさ証券(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券)株式会社、株式会社環境エネルギー投資などを経て、株式会社Miew(現メンタルヘルステクノロジーズ)を設立し、代表取締役に就任。その後、同社の100%子会社としてAvenirを発足し、代表取締役就任。

【著書】
部下の心が折れる前に読む本

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