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メンタルヘルスブログ

メンタルヘルス 2021.04.02

『部下のやる気をそぐ上司』にならないために

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『部下のやる気をそぐ上司』にならないために

出典:写真AC

上司・管理職への働きかけ


職場のメンタルヘルスケアでは、上司・管理職によるケア、すなわち「ラインによるケア」も大事です。

実は、ラインによるケアで最初に取り組んでほしいのは、上司自身のセルフケアです。 というのも、昨今の上司=中間管理職はストレスフルな立場にあり、うつ病などのメンタル不調が多いという現実があります。上司が自分自身の心身のケアができていなければ、部下のケアなどできません。

上司と部下の関係ももちろん重要です。

それは、上司が普段何気なくしている言動が、部下にとっては強いストレスになることがあるからです。また上司は、部下の仕事の量・質や進捗、職場環境などを管理する役割も担っています。

職場として上司・管理職に、部下への対応の仕方などの「ラインによるケア」について知ってほしい時は、産業医や民間の産業保健サービスなどに教育研修を依頼することができます。管理職を集めて年に数回、研修の機会を設けるだけでも、上司の意識は変化します。ここに動画を見て学ぶ、eラーニングによる研修も登場しています。

ちなみに当社でもラインによるケアのeラーニングのサービスを提供しており、管理職が集まって研修を受ける時間が取れない企業でも手軽に学べると、好評を得ています。

私も上司の対応は、とても重要だと考えています。
本書の前半でも繰り返し述べてきたことですが、上司と部下にはさまざまな「違い」があります。経験の違い、世代の違い、常識の違い、興味や生活習慣の違い、そしてストレス耐性やストレッチゾーンの違いもそうです。そして上司が「当たり前」と思っていること、部下のために「よかれ」と思って言っていることが、実は部下の意欲を削いでいる可能性もあるのです。



それと同時に、部下を叱らなければならない状況の背景に、部下本人の体調不良や強いストレスなどがないか、様子を見ることも大事です。

次は『部下を気遣う「Iメッセージ」』についてご紹介いたします。

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部下を気遣う「Iメッセージ」




出典:写真AC

メンタルヘルスケアの「ラインによるケア」で、上司がすべきことの要点を挙げるとすれば、次の3点になります。


①部下の「いつもと違う」様子に早く気付くこと。

②部下の話を聞くこと(積極的傾聴)。

③必要に応じて、産業医や職場の相談窓口などにつなげること。

この①の「いつもと違う様子」とは、具体的には下記のようなものです。


  • 遅刻、早退、欠勤が増える
  • 休みの連絡がない(無断欠勤がある)
  • 残業、休日出勤が増える
  • 業務の結果がなかなか出てこない
  • 報告や相談、職場での会話がなくなる(あるいはその逆)
  • 報告に活気がなく、動作にも元気がない(あるいはその逆)
  • 不自然な言動が目立つ
  • ミスや事故が目立つ
  • 服装が乱れたり、衣服が不潔であったりする

勤怠の変化もそうですし、それまであまりなかったような仕事の結果の遅れや、ミス・事故なども一つの指標になります。他にも会話の有無や表情、服装や身だしなみなどにも表れることがあります。

こうしたサインに気づいたときは、上司は部下から積極的に話を聞いてください。ここでも越えの掛け方は非常に重要になります。

下記に部下のメンタルヘルス不調を疑ったときの上司の声掛けの「良い例」「悪い例」を挙げました。

悪い例は「YOUメッセージ」、良い例は「Iメッセージ」だということです。 悪い例は「あなたは遅刻をしている、ぼーっとしている、ミスが多い」という相手=部下の非を指摘し、それを改善するように求めるメッセージになっています。

こうした非難や要求を突きつけるようなメッセージの出し方は、精神的に弱っている部下をさらに追い詰めてしまいます。

声かけのポイント

【悪い例】



  • 「ぼーっとしてるぞ、しっかりしろ」
  • 「最近ミスが多いぞ、気を引き締めろ」
  • 「また遅刻か。たるんでるぞ」
  • 「若い時は死ぬほど頑張ればいいんだ」
  • 「死んでも明日までに仕上げろ」
  • 「君には期待しているんだ」
  • 「暗い顔してるな、酒でも飲んで気晴らしだ」
  • ミスや事故が目立つ
  • 服装が乱れたり、衣服が不潔であったりする

【悪い例】



  • 「顔色が悪いぞ、体調でも悪いのか?」
  • 「ミスが目立つが君らしくないな。悩み事でもあるのか?」
  • 「最近疲れているようで心配だな、ちゃんと寝ているか?」
  • 「ちょっとやせたんじゃないか、体調はどうだ?」
  • 「良かったら話を聞かせてくれないか?」

出典:「職場のうつ」星和書店、2010年



一方の「良い例」は、「私はあなたの様子を心配している」という上司自身の思いを伝えるメッセージになっています。これをIメッセージと言います。「私はあなたが心配だ、だから話を聞かせてほしい」という言い方であれば、部下は自分が責められていると感じることはありません。むしろ、大切に扱ってもらっているという安心感に繋がり、素直に話をしようという気持ちが生まれやすくなります。



上司からIメッセージで声をかけ、部下が相談をしたいというときは、プライバシーの保たれる場所を用意して部下の話を聞き、必要があれば、産業医の面談や相談窓口など専門家のケアに繋げるようにします。



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次回は「部下が1年間休職すると、約1,500万円の損失?」についてご紹介いたします。

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この記事の監修



株式会社Avenir
代表取締役 刀禰真之介

株式会社メンタルヘルステクノロジーズ代表取締役。
デロイトトーマツコンサルティング株式会社(現アビームコンサルティング)、UFJつばさ証券(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券)株式会社、株式会社環境エネルギー投資などを経て、株式会社Miew(現メンタルヘルステクノロジーズ)を設立し、代表取締役に就任。その後、同社の100%子会社としてAvenirを発足し、代表取締役就任。

【著書】
部下の心が折れる前に読む本

部下の心が折れる前に読む本