BLOG
メンタルヘルスブログ
メンタルヘルス
2020.12.09
増えるメンタルヘルス、不調の原因はストレス
増えるメンタルヘルス、不調の原因はストレス
メンタルヘルス不調のメカニズム
近年の、メンタルヘルス不調のメカニズムを表したものが、下の図表です。

メンタルヘルス不調の直接の原因になるのは、職場におけるストレスです。
もっとも典型的なものは長時間労働や過重労働、ハラスメントなどです。
それ以外にも仕事での失敗や職場の人間関係、昇進や配置転換、転勤などもストレスの原因になり得ます。こうしたストレスの原因になるものを心理学用語では、「ストレッサー」と言います。
ストレスを受けたとき、人間の体ではストレッサーの脅威から自分を守るための防御反応が起こります。
よく大事なプレゼンの前などに緊張すると、喉がカラカラになったり、心拍が速くなったりします。これはストレスに対抗するために、心身を「闘争モード」にする交感神経が活発に働いている証拠です。
頭痛や肩こりといった身体症状が現れるケースもありますし、気分の落ち込み、集中力の低下、イライラして怒りっぽくなるなど心理面に影響が出ることもあります。アルコールやたばこが増える、遅刻・欠勤が増えるなど行動にも変化が現れます。
起こるメンタルヘルス不調
ただ、ストレスによってどういう反応がどの程度の強さで起こるかは、人によってそれぞれ異なります。
年齢・性別、ストレスへの体制といった「個人の要因」や、家族との関係やプライベートの問題といった「職場外の要因」、あるいは職場で上司や同僚から適切なサポートを受けられるかといった「ストレスの緩衝要因の有無」などが関わってくるからです。
そして持続するストレスによってストレス反応が起きているにもかかわらず、適切なケアを怠ったままでいると、やがて鬱病などの心の病気を引き起こします。
次回は「ストレスは、『ズレ』から生まれる」についてご紹介いたします。
この記事の監修